2005年09月29日

●応援してくれるヒトがいると、強くなれる − 阪神、2年ぶりのリーグ優勝に学ぶ

阪神が2年ぶりにリーグ優勝しました。
実家の方は「今日は阪神中心に時間が動いてた」とか。
すごいです。

岡田監督の方針、選手のスキルアップ、などなど
優勝の理由をあげるとキリがないですが、
僕が思うのは、やっぱり大観衆が「応援してくれること」

大阪梅田の駅は、タイガースの試合の日はとにかくすごい。
阪神電車の中はすっかり球場です。

「なんでこんなに一生懸命応援するんやろ・・・」
「こんだけ応援される阪神の選手って幸せやな」


やっぱり、応援されて、「自分の力を本気でだそかな?」という気に
なるのではないかと思います。


日本シリーズもがんばって欲しいです!
そして、
アニキ、期待してるで!
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2005年09月28日

★天才は一人にしてならず。−田尾安志「イチロー進化論」に学ぶ

409402316X.09(ichiro).jpg今年、50年ぶりの新球団の監督に就任した、注目の田尾安志。
 
現役時代、一流の打者であった田尾が、昨年メジャーリーグの
大記録を塗りかえた「イチロー」の進化の過程を追った一冊
が、
「イチロー進化論―なぜ「一流のメジャー」になれたのか 」です。

打撃の理論ばかりでなく、イチローの成長に大きく影響した、
父宣之さんや仰木監督の話
など、第2部の「天才打者イチローの軌跡」で
細やかに追ってあります。
天才打者は、自分の力だけでなれるわけではありません。周りの指導者の
力も大きく左右します。活かすも殺すも指導者なのですね・・・

でも、田尾監督が電撃解任されてしまったのは、残念です。


「イチロー進化論―なぜ「一流のメジャー」になれたのか 」
田尾 安志 (著)

※第2章だけなら、30分程度で読めてしまいます。
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2005年09月26日

★田尾のこだわりと分析力に学ぶ − 楽天・田尾監督

4094023186.09(星野阪神).jpg1954年生まれ。現在51歳。
昨年プロ野球界に激震を与え、新規参入を果たした
「東北・楽天ゴールデンイーグルス初代監督、田尾安志」

現役引退後、田尾は、野球評論家として全国区の人気を誇った田尾は、
シドニー五輪の日本代表コーチなども務めました。
ハイレベルな打撃理論とセパ両リーグを渡り歩いた見識の広さには
定評がありました。


今年からは新球団・東北楽天ゴールデンイーグルスの監督に就任。
コーチ経験など一切なかった田尾は、3年の契約を結びます。


田尾は、楽天という「寄せ集め集団」を
「チーム一丸となって勝利をもぎとる集団」へと変貌させることができず、
惜しくも1年で「解雇」となってしまいました。


田尾といえば、現役時代の、「打席に入った時のバット回し」
 
バットを投手に向かって振り下ろすように右腕で大きく回転させ、
投手を威嚇するように構えに入りました。
あのイチローも少年時代、中日で活躍する田尾をテレビで見て
ファンになり、田尾のバット回しを真似るようになります。

そして、その構えをプロに入ってからも続け、今やイチロー自らの
トレードマークとなり、アメリカの野球ファンをも魅了しています。

現在もイチローの実家の自室にただ1枚残っているサイン色紙は、
「中日時代の田尾」のものです。

以前の「情熱大陸」(TBS)で、田尾監督が出演していました。

「やってみることが大事。やった結果、自分が監督にむいていないことを
 知ることなっても、大きな収穫」とコメントしていました。


といいつつも、「志半ば」で、非常に残念な想いをしていると
想いますが・・・
  

■ おすすめの本 − 優勝へ!星野阪神「大躍進の秘密」 田尾安志
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 田尾の分析力が活きた、オススメの本です。

 楽天と対極に、優勝が秒読みの阪神タイガース。

 いまさら岡田監督、じゃなくて星野阪神、と思うかもしれませんが、
 特に売上げ低迷など不調の部署のリーダーに配属になった方には、
 復習しておくことをオススメしたいのです。

 最後の現役時代を阪神で過ごした田尾が、自分の古巣を分析しています。

 出版されたのが優勝が決まる前なので、勝負に出た阪神球団が、野村監督から
 星野監督へのバトンタッチされ、基礎を作った1年目をメインに、勝負にでた
 2年目を分析しています。

 何かと派手めなパフォーマンスが注目されていた星野監督でしたが、
 実際には基本を何よりも大事にした戦略を実行し、選手全員にきちん
 チャンスを与え、個々の能力を引き出すチームづくりを地道に進めてきた
 歴史だとわかります。

 4年連続最下位の阪神メンバーに、「自分たちもやればできるんだ」と
 いう意識を、いかに植え付けたのか。
星野監督は、「辛抱は監督として
 当たり前のこと。特にタイガースの監督になった時点でな(笑)人生、
 辛抱や」といっています。

 日々の会社でも、部下やチームのメンバーがどうしたら結果を出せるのか
 自分はどう接していけばいいのか、ヒントがたくさんつまった一冊です。

 
文庫サイズで大きな文字で編集されていますので、非常に読みやすく、
 復習するにはちょうどよい一冊です。
 前書きだけ読むだけでもオススメしたい一冊ですね。
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2005年09月22日

★奇跡をおこす人になる? − アルビレックス池田弘さんに学ぶ

4492501401.01(池田さん).jpg記事をみた親友が、「自分も読んだ」とコメントを送ってきました。
ちょっと長いですが、ぜひ最後まで読んでもらえるとうれしいです。

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「Jリーグのチームで一番観客動員が多いのは、
鹿島アントラーズでも、ジュビロ磐田でも、横浜マリノスでもなく、アルビレックス新潟」


正直言って、「なんで、新潟でサッカーが盛り上がってるの?イメージ湧かないなー。。。」
という気持ちでした。

でもある時、テレビを見ていて、驚きました。

新潟の「ビッグスワンスタジアム」が「オレンジ一色のサポーター」に埋め尽くされていた
からです。

「なんで、地方の新潟のチームがナンバーワンになったのか?」
その理由が知りたくって、この本を買いました。

「奇蹟を起こす」という言葉に少々のキナ臭さは感じたものの、
「どんな奇跡が書いてあるんだろう?」と興味が湧いたのも事実で買ってしまいました

アルビレックス新潟の経営者は、「池田弘さん」(55)といいます。
本書「池田弘 奇跡を起こす人になれ!」の主人公です。

そして、「アルビレックス新潟」のことはもちろん、「故郷、新潟のために」という思いで、
学校経営、Jリーグ経営、ベンチャー支援などをしている、池田さんの様々な顔が映し出されて
います。

まだまだつづきます
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2005年09月20日

★みんなに応援してもらえる為には? −ニイガタ現象に学ぶ

4575296724.09(ニイガタ).jpg新潟にはJリーグはいらない
とまでいわれて発足したアルビレックス新潟。いまではお年寄りから子供まで、幅広いサポーターに支えられ、J1で活躍する「ビッククラブ」の仲間入りを果たしました。

シンボルとなるビッグスワンの建設、ワールドカップの招致にはじまる、地元の皆さんにいかに「好きに」なってもらうか、その仕掛けを絶えず繰り出したいままでの取り組みと支えるサポーターたちの気持ちを読みやすくまとめてあるのが、「ニイガタ現象―日本海サッカー天国の誕生をめぐって」です。

実際のビジネスのシーンでは、相変わらず個人の「スキル」「キャリアアップ」がもてはやされています。インターンに参加する、スクールに通う、異業種交流会に出る・・・
 
いずれも応援してもらえる人になるための「キモ」ではありません。


いかに自分が、お客様や会社の同僚、ひいては親や兄弟のためになりたいか。
その「想い」の醸成と、「あきらめない熱意」が、みんなから応援してもらえる「キモ」だと私は考えています。 

そういう意味で、まさに「アルビレックス新潟」が、いかに地域の皆さんに支持され、
育てられたか、そのストーリーには、机上のマーケティング論では片付けられない、「ファンづくり」のノウハウが散りばれられています。

少し角度が変わりますが・・・
地域活性化の切り口としてもてはやされるスポーツですが、達成できていることなどの
現状と改善点をまとめてあるページもあり、単純な「地域活性化論」の手落ちの部分をうまくフォローしてあり、非常に勉強になった一冊でした。

自分には味方が少ないな・・・ と思うことがあったら、
「ニイガタ現象―日本海サッカー天国の誕生をめぐって」は、おススメです。
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2005年09月19日

★「康生も人間だった」・・・アテネに負けた、井上康生に学ぶこと

4884582519.09(井上康生).jpg先日開催された世界柔道。

日本は金メダルこそ減りましたが、トータルではメダルの数を増やし、
全日程を終えました。

やっぱり期待と緊張で目が離せなかったのは、100kg級の鈴木啓治。

「とって、あたりまえ」とプレッシャーがかかる中、見事金メダル。
あの重圧で実力を出し切れるのは、単純にすごい、と思います。

その鈴木を応援するため駆けつけたのが、井上康生。
前のチャンピオンです。


アテネで「とって、あたりまえ」の重圧の中、取れずに終わって
しまった、金メダル。 なぜそうなってしまったのか? 不思議だったの
ですが、「井上康生が負けた日」という本の中で、その真実にアプローチ
しようとしていました。

井上康生や父の明と密接に関わり、取材をした筆者が、その実際を
かなり忠実に再現しています。

●「康生も、人間だった」敗北直後、父の明の第一声
●試合前日、康生はひとり眠れぬ夜をすごしていた
●康生は、独りで戦おうとしすぎてしまった


プレッシャーに負けた、なんて簡単な一言では済まされない、
井上康生の心の動きと、支える家族たちの話は、はっとさせられる
話でもありました。


普段の仕事の中で、

●ああ、あいつならほっといても大丈夫
●これぐらい売上げがあがるのも当然でしょ
●まだまだがんばってもらわないと

知らずしらずに、勝手なプレッシャーを与えていないか?
孤独な戦いに陥れていないか?


自分の、チームのメンバーに対する、「期待の仕方」「任せ方」を
再度考えさせられる本でした。

それにしても、フジテレビで中継を毎日見ていましたが、
篠原のサポートは、なんか心あたたまるものがありました。

内柴が負けた試合でも、なんともいえない篠原流のフォローでした。
「負けたから、うどんしかおごらへんぞ」って・・・


◆━━━━━━━━━━━━━┓
  今 回 の ま と め 
┗━━━━━━━━━━━━━◆

●:「井上康生が負けた日」は、こんなときに読んでみたら?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 期待していた部下やメンバーが、自分がイメージしている以上に
 結果を残さないとき、読んでみてください。

 その部下やメンバーは、井上康生と同じく、「独りで戦いすぎて」いる
 かもしれません。
 そんな部下やメンバーへの接し方を、学べます。
 

●:すいすい読むためのコツは?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 終章の「井上康生はなぜ負けたのか」を読んだあと、1章から順に
 読むと、早く読み上げることができます。

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2005年09月08日

●井上がいないのは残念 −世界柔道

今日から始まりました。世界柔道。
アテネ五輪金メダル組みも多数出場します。

初日はみんな危なげなく準決勝進出、あたりまえかもしれないけど、
すごいです。

残念ながら、井上康生選手は欠場です。

井上康生選手は、アテネオリンピックでまさかの敗退を喫して臨んだ、
今年1月の嘉納杯国際大会の決勝(無差別級トーナメントで、5試合のうち4試合を
一本勝ち)で、内股に入った時に右大胸筋を痛め、それがひびいて出場できない
みたいです。

しかし、怪我にも負けず、結果は無事初優勝!
現在は練習は再開しているみたいですが、今年中は試合には出ないそうです。

試合後は
「この舞台に立てる喜びをかみしめながら、精いっぱい戦った。
今日の優勝を、私の柔道人生の第2章の始まりにしたい」と、涙ぐみながらに
語っていました・・・

でも、やっぱりあの「内股」が見たかったです・・・

posted by 23book at 22:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 最近のスポーツをみて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

●自分たちのバレーをして欲しい! 女子バレー。

親友よりコメントが。
確かに残念でした・・・

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昨日の全日本女子バレー。

準決勝で、カザフスタンにまさかの逆転負け。

柳本監督も、竹下主将も、「自滅」と言っていました。

自分たちのバレーができなかったと。

ミスが本当に多かった。

何か竹下選手のトスがいつもより、ネット際に行っているような感じでした。

あまり練習ができていないのかなーと思うぐらい。

特に杉山選手とのコンビ。

単純に疲れているだけならいいのですが。

でも、今日には「3位決定戦」が、
11月には「グラチャン」があります。

是非、立て直して欲しいものです。
posted by 23book at 12:17| Comment(0) | TrackBack(2) | 最近のスポーツをみて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月04日

★やっぱり「想い」が原点 − 最短記録をマークしたザスパ草津に学ぶ

4140881437.01(ザスパ草津).jpg今度の連休にどこに行こうか考えていたときに、
ふと以前いった「草津」のことを思い出しました。
もちろん草津温泉は最高ですが、目につくのが、「ザスパ草津」のポスター
ザスパが、「The Spa」という意味だと知り軽く感動したり・・・

(ちなみに草津では、老舗旅館の「金みどり」に泊まりました。
お湯も食事もいい感じ。またお邪魔しようと思います。

近畿日本ツーリストのインターネット専用宿泊プランで、オトクな期間を選んでいくのがいいと思います。)

宿のテレビでも、しきりにスポーツ施設の紹介がありました。

親友に「ザスパ草津ってどんなチームなの? うわさによると選手が温泉で
アルバイトしながらプレーしてるって聞いたけど」と話すと、いい本があるので、
紹介するよ、とのことで、書評が届きました。

自分はまだ読んでいませんが、なんだか書評だけでジーンときます。


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ザスパ草津。

群馬県草津町。人口約7000人。標高1000メートル以上の場所。
こんな小さな、そして都会から離れた日本有数の温泉街にあるJリーグのチームです。

「サッカーがやってきた―ザスパ草津という実験」

このチームが起こしたJリーグ史に残る奇跡が書かれています。

それまでのJリーグのチームは、全て大都市に拠点があるか、企業を母体としていました。
しかし、ザスパ草津は大都市にあるわけでもなく、また企業が母体になっているわけでは
ありません。

元を辿れば、1995年。

サッカー専門学校「東日本サッカーアカデミー」を母体として設立された
「リエゾン」というチームがザスパ草津の前身となります。

この年、群馬県社会人サッカーリーグ4部で優勝。
翌1996年、群馬県社会人サッカーリーグ3部で優勝。
1997年、群馬県社会人サッカーリーグ2部で優勝。ついに1部に昇格。

と見事な活躍を見せます。

しかし翌1998年。
群馬県社会人サッカーリーグ1部で7位に終わり、2部に降格してしまいます。
「次の年には、何としても・・・」と思っていた1999年。

丁度この頃、「東日本サッカーアカデミー」は違う意味で窮地に立たされていました。
オーナーであった地元企業の社長は、チームの運営、サッカークラブ経営については
全くの素人。
それゆえ、学校とチームの経営状態は悪化の一路をたどっていたのです。

ついには、選手の寮の維持費をまかなえない状態にまで追い込まれ、経営陣は撤退し、
選手たちは寮にいることもできなくなってしまいました。

これにより選手も4名まで激減。寮も使えないし、練習場も使えない。
11名で試合をするサッカーチームとしては、全く機能しない状態となってしまいました。

しかし、残った選手は草津町に家を借りて、狭い部屋の中で集団生活を続け、
朝も夜もアルバイトをして働きながら、そしてコンビニの廃棄弁当を食べながら、
何とかチームを存続させ続けたのです。

監督はメンバーの木村さん。
キャプテンであった木村さんが、監督も、そしてチームの運営もひとりでこなしていました。

試合では、地元サッカークラブや以前にリエゾンに在籍していた選手に
「試合だけでいいので来て欲しい」と頭を下げ、それでも11人集まらず、
9人で戦った試合もあったそうです。しかし、それでも「勝利」を求め、
チームは存続しました。

そして2001年。
再び群馬県社会人サッカーリーグ2部で優勝したのです。

翌2002年。この年が「ザスパ草津元年」となります。

現代表取締役である賢持さんがチームの再建に着手し、
チーム名をリエゾン草津からザスパ草津に変更しました。

そして、Jリーガーとして名を馳せていた「奥野さん」を選手兼監督に呼んだのです。

奥野さんは「Jリーグに昇格させるために来たわけではない。草津のために来た。」という
思いを持って、チームをリードして行きます。

そしてこの年、チームは群馬県リーグ1部で優勝しました。
翌2003年も、同関東リーグ2部で優勝。続いて地域リーグにも参加し、
ここでも見事優勝。
一気に最短でJFLに昇格しました。

そしてついに、2004年。JFLで3位となり、Jリーグ新規参入が認められたのです。
設立わずか3年でのJリーグ昇格。この3年という時間は、
現行制度での最短期間だったのです。


これが「ザスパ草津の奇跡」という言われです。
「奥野さんがいなかったら、この奇跡はなかった」と言われています。

このザスパ草津の10年の歩みは、ビジネス社会にも例えて言えるような気がします。

例えば・・・、
タイトル;「株式会社ザスパ草津−創業〜東証二部上場〜」
内容;1995年にノウハウも資本も何もない小金持ち社長が、新しいビジネスに手を付けた。
しかし、事業はうまく行かず、社員はドンドンと辞めて行った。
それでも残った社員が事業を存続させ、やがてその熱意が実を結び、
新たな経営者と出会い、2002年に株式会社となります。
それからわずか3年。この会社は東証二部に上場した。
といった感じです。

このようにザスパ草津の生い立ちが書かれた本書には、
ザスパ草津の成功物語ではなく、とても生臭い話が満載されています。

スタートは「正にまさにゼロから」でした。
「思い」だけしかありませんでした。


だからこそ、チームは立ち止まることなどできず、
いつも試行錯誤を繰り返し、走り続けるしかなかったのです。

そんな「思い」を持って始めた仕事。
でも、「生活」もままならない。

何とかしようと、色々な「人」に協力を求めるが、「自分」には目も向けてくれない。
でも、「夢」を追い、諦めず、やり続けた先に、「人」との出会いが生まれた。

この一人の「リーダー」が、「思い」を持って、そして「周りの人」の協力もあって、
この「思い」が「カタチ」になって行く。

そんな「素人集団からプロ軍団への変化のプロセス」と
「思いを実現するリーダー像」について、書かれています。



ザスパ草津がJリーグに加盟されるとなって、奥野さんはこう言っています。

「Jリーグである必要はあるのか?
Jリーグであることは目的ではない。それは手段。

ただし、町に貢献し、スポーツの普及活動をするためには、
クラブがある程度以上の規模を持つ必要があった。

規模が大きくなれば、チーム運営だけでなく、
スポーツの普及活動にまで手が回るようになる。

クラブの規模が小さいと、どうしてもできることは限られてしまう。
総合スポーツクラブを作るためには、一定の規模が必要だった。」



数年前、「ITベンチャーの若手企業家」による「IPO(株式公開)ブーム」が
起きました。
今年の春先には、「企業買収騒動」が起き、「M&A」が注目されました。


なんのための、「規模の拡大」なのか?
なんのための、「株式上場」なのか?


言い換えるなら、
なんのための、「昇進」なのか?
何をもって、「成功」とするのか?
それで、「幸せ」なのか?


そんなことを考えさせる熱い奥野さんのメッセージです。


また、このチームが起こした「わずか3年でのJリーグ昇格」という奇跡の立役者は、
奥野さんだけではありません。

そうです。「草津の人たち」です。

ザスパ草津の選手は、「サッカー」だけでは生活して行くことができませんでした。
そこで、地元のホテルや旅館がスポンサーとなり、クラブは選手を労働力として提供し、
選手はスポンサーのホテルや旅館で仕事をしながら、Jリーグ昇格を目指したのです。

例えて言うと・・・、
「クラブによる人材派遣」を行なっていたのです。

この他のJリーグチームにはない独自のシステムが生んだ副産物に、
「選手の人間としての成長」があると奥野さんは言っています。

「誰に支えられてサッカーができているのかを、
これほど身に沁みて感じられる環境もない。
試合で不在の日に出た賄いを、選手の好物だからと言って、取っておいてくれる。
仕事場を離れられない一般の従業員の方には試合を見てもらうことはできないが、
彼らのためにも勝ちたいと選手は思うようになる。

町の人からは家族のように扱われ、受け入れ施設からは
『うちの子』と呼ばれるようになっていった。」


得てして、Jリーガーになるような選手は、小さい時からサッカーばかりをしていて、
アルバイトさえしたことがなく、社会と触れる機会のないまま、大人になって行くそうです。

だから、このような経験を通して、選手が
「自分の力が凄いからJリーガーになれたわけではないんだ。
 こういう人たちが、自分を支えてくれているから、自分は好きなサッカーができるし、
 生活をすることもできるんだ」
ということを分かって行くんだ、奥野さんは言っています。


サッカー好きの少年とそれを支えるお母さん。
なにか、そんな雰囲気を感じます。

自分のことを応援してくれる人がいることほど、嬉しいことはありません。
「この人のためにがんばろう!」と思えて働けることほど、強いものはないと思います。

この部分を読んで、考えました。

自分のことを、ビジネス上のパートナーとしてではなく、
ひとりの人間として、心から応援してくれる人が、果たして何人いるのか?

そして、思いました。

自分がご飯を食べられているのは、商品を買ってくれるお客様がいるから。。。
自分が仕事ができるのは、仕事を任せてくれる上司がいるから。。。



ザスパ草津のホームタウンは草津町にありました。
しかし、同町にJリーグを開催できる規格のスタジアムがなく、
そのため、2005年のJリーグ加盟時から「草津町と前橋市を中心とする群馬県全県」と改め、
「草津」という言葉は「チーム名」には残ったものの、実質的な活動拠点は「草津」から
離れることとなりました。

しかし、草津にある本白根第3グラウンド。
このスタンドには、都市のビッグスタジアムにはない素晴らしい景色が広がっています。
周辺には緑豊かな針葉樹の林が広がっているんです。

是非、スタジアムに足を運んでみたいと思います。
(もちろん、温泉にも・・・。)



◆━━━━━━━━━━━━━┓
今 回 の ま と め 
┗━━━━━━━━━━━━━◆

●:「サッカーがやってきた―ザスパ草津という実験」は、こんなときに読んでみたら?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

以前と同様の感想になってしまいますが、「自分は恵まれていない環境にいるんだ」とか、
「自分だけが大変なんだ」なんて思って、自分ばっかりがかわいくなって、
そして自分だけに一杯一杯になって、広い心や大きな志が持てなくなっていたら、
是非、手にとって読んでみてください。

「周りの人に感謝」したり、「自分もあきらめないで、やるぞ!」という気持ちに
なると思います。


●:すいすい読むためのコツは?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
120ページからの「町民が動かしたザスパ草津」と
185ページからの「Jリーグでなければいけないのか」は、
絶対に読んで欲しいです。

当初から決して順風満帆でも、町の人から受け入れられていたわけでもない
ザスパ草津の選手と草津の町の人たちとの結束が、奇跡と言われたJリーグへの昇格を
実現させた。

そしてその根底にあった「草津のために」という思いの強さに感動します。
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