2006年02月08日

●みんなへの「恩返し」の気持ちが強くする−トリノ・村主選手に学ぶ

フィギュアスケート日本代表の村主章枝選手は、
異色の日本代表だと思います。


昨年から話題の中心だった浅田真央選手が、
15歳で世界一になっていることからも、フィギュアスケートは、
若い内から選手としてのピークを向かえることが分かります。

そして、その背景には、3歳や小学校の低学年の頃から、
10年〜15年練習を続けて来た結果であります。

しかし、村主選手は1980年生まれの25歳。
フィギュアスケートの選手としては遅く、
小さいことからスケートをはじめたものの、
フィギュアスケートの選手として本格的にはじめたのは、
中学生から。

10代で世界のトップの仲間入りをする選手が大半を占め、
20代前半でベテランと呼ばれるフィギュアスケート界の
他のスケート選手に比べて、遅いスタートでした。


こんな村主選手は、2002年、2003年の世界選手権で、
連続して3位という成績を残すなど、スケートを始めて10年足らずで、
素晴らしい成績を残すまでになったことは本当に素晴らしいと思います。


この村主選手の練習は『世界一の練習量』だそうです。


しかし、トリノ五輪では、代表の枠は3つ。
この3つの椅子を、世界最高の選手層を誇る日本フィギュアスケート陣と争い、
勝ち抜かなければ、トリノには行けません。


そして、その最後の争いの舞台となったのが昨年末の『全日本選手権』。

この大舞台で、村主選手は素晴らしい演技を披露します。
特にその表現力は世界一と言われ、会場の観客を魅了しました。
感動し、興奮した観客は総立ちとなります。

そして結果は、見事優勝。
同時に、トリノへの切符を勝ち取ります。


しかし、日本を代表する選手となった村主選手ですが、
そのコメントは、いつもやけに謙虚です。

『見に来て下さっている方々〜』
『応援していただいている方々〜』
という言葉など、必ず『いただいている』という感謝の気持ちが
伝わってくるインタビューです。



そして、トリノに向けて、今発売中のナンバーで、
このように言っています。

『日本の代表として、参加させていただくわけですから、
 しっかりと滑らなければならない。
 メダルを取ることで、みなさんに喜んでいただけるのであれば、
 メダルを取ることで、みなさんに恩返しがしたい』と。



村主選手にとっては、『日本代表』というのは、
『勝ち取った』ものではないわけです。
『いただいたチャンス』なんです。


日本のお茶の間では『お茶が入りましたよ〜』なんて言葉が普通でした。
しかし、今では『お茶を入れたよ〜』というように言葉が変遷しています。
それは、『お茶』は『自分が入れる』ものではなく、
『お茶に入ってもらう』ものなのだ、という心の表れからです。


この心と同じ、あったかい日本人的なものが、村主選手から感じます。
何か『わび・さび』的なものを感じるその表情。

是非、その心のまま、がんばって欲しいと思います。
そんな村主選手を、日本のみんなは応援しています。

そして、『みんなへの恩返し』のみならず、

『自分へのご褒美』として、

トリノ五輪を楽しんで欲しいと思います。


村主選手の活躍を信じています。
posted by 23book at 10:15| Comment(3) | TrackBack(0) | 最近のスポーツをみて | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
確かに村主さんがスケートを始めたのは中2の時ですが、それは「本格的に始めたのは中2」ということであって、本当は3、4歳のころからほぼ毎日スケートしてますよ。
Posted by at 2006年02月08日 11:39
ご指摘ありがとうございました。
今月発売の「Number」を元に確認して、修正しました。
引き続き、よろしくお願いいたします。
Posted by 23book管理人 at 2006年02月09日 12:16
その勝負の「一瞬」の為に「どれだけの練習をしたか」・・・練習は時に苦しいですが、勝利の感動には替え難いいものがありますね!村主選手の演技を楽しみにしつつ・・・
Posted by coro_coro_88 at 2006年02月17日 11:14
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