2005年08月28日

★人情は本当にビジネスに必要か?−「根本陸夫「勝者」のセオリー―根本式ビジネス32の秘策」

以前、人材のことで親友に相談した続きがきました。

球界地図を変えた、根本さんの2冊目の紹介です。

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以前、『日経ビジネス人文庫 球界地図を変えた男』を読んだことがきっかけで、
この本も買ってみました。この『球界地図を変えた男』の主人公が、故根本陸夫さんです。

この本では、根本さんの人生が綴られていました。

「あの眼光鋭い人だよなー。プロ野球の影の黒幕っぽいよなー。
でも、本当にいい選手が慕っているんだよなー。」という
なんとも言えない印象を持っていました。

しかし、この本を読んで持った印象は、
「人間くさい人だ」そして「希代の名策士だ」
というものです。
非常に「掴み所のない人」です。

この本を読んで思ったことはたくさんありますが、
「頭を使って、愚直にやり続けることによって、道は開ける」
「損な道と得な道があったら、損な道を取れ」
ということを学んだ気がします。

自分は自分のことを「ホント、不器用な奴だなー」とか「優柔不断な奴だなー」と
日々悩んだりします。
そんな自分には、「根本さんの人柄なのか、努力なのか、才能なのか、
なんでこんな劇的な人生を歩めるんだろう?」と思わずにはいられませんでした。

そんなことを考えていた時に、見つけたのが
「根本陸夫「勝者」のセオリー―根本式ビジネス32の秘策」です。

きっと「セオリー」なんてないと思うし、「秘策」なんてないということは
分かっているつもりです。
ただ、野球人としては苦労されながら、ビジネスマンとしては成功して行った
「根本さん」という人物が、一体どんな「考えと行動」で、ビジネスをしていたのかを
知りたくって、本を購入してみました。

ちなみに自分は本を選ぶ時、また「読む時」に、順番があります。

1.著者の略歴を読む⇒「見識」のある人かどうかを確認します。

2.目次にざっと目を通す⇒全体を通して「イイタイコト」を意識します。

3.はじめにを読みます⇒「本の意図・概要」が説明されているので、
  「A」の確認をします。

4.あとがきを読みます⇒「本の裏話・サプライズ」が説明されています。
「本の独自性」を確認します。


と1〜4のような印象を持っているので、これを本文を読む前に読むことで、
本の「概要と独自性」を把握して、安心してから、詳しく中身を読み進むことが
できるからです。

「面白そうか、面白くなさそうか、分からない」で読むのもいいのですが、
自分は本を「ハラハラしながら読む」というより、「安心して、じっくり読む」ということに
重きを置いているので、こんな読み方をしています。

今回もそんな読み方をしてみました。

本書は「早稲田経営学院の成川豊彦学院長の分析を、
新聞社から独立した由倉利広さんが構成した」ものです。

「はじめに」にこんなくだりがあります。

●『どうしたら人に信用され、大きな仕事ができるのか。
 根本氏の生きざまは、出世への最短距離とは言えない部分もあるだろうが、
 人としての歩むべき道と、仕事に望むための心得を示唆している』


「出世への最短距離」とは言えなかった根本さんの人生。
今の根本さんから、過去を振り返れば、
それは「成功」のために必要な経験だったのだとは感じます。

でも、「瞬間」を切り取ってみれば、「失敗」の連続だったとも言えるのが
根本さんの人生です。
それでも根本さんは、「できることからコツコツと」歩み続けました。

本当に仕事をしていると、「目標に向って、一歩ずつ進んで行くことの難しさ」を感じます。

もちろん、「大きな仕事」なんて、絶対にできないんじゃないか、と怖気づいてしまいます。
でも、根本さんは、「大きな仕事にむかって、人情を武器にしていました」

また、「はじめに」には、こんなくだりがあります。

●『人間というのは、環境によって大きく変わるものだし、
 集団は軸となる人間が変わるだけでムードが一変すると』


リーダーの必要性を説いているんですが、ここでは根本さんが、
西武、ダイエーという弱小球団を「常勝球団」にしていく過程が赤裸々に書かれています。

結果を急ぐことなく、じっくりと種を蒔き、育てれば、必ず花は咲くという哲学さえ
感じます。根本さんは「個性あるやんちゃ坊主」を好んで中心選手として起用し、
チーム作りをしていた様子がよく分かります。

自分は「やんちゃ」であり続けたいと思います。
日々の仕事に埋没したくはありません。
なんとか、なんとしても、夢を見て、夢に向って、仕事をして行きたいと思っています。
「無難な仕事」をしてしまっている自分を戒めるには十分な、根本さんの積極性を
感じました。

そんな根本さんの考え方を示すように、「本文」には、こんなくだりがあります。

●『選手たちの長所を見ようとする姿勢は、監督の資質にはマッチしていなくても、
選手を獲得したり、育てようとする時には絶対に必要な要素なのである。
過去の実績にとらわれず、長所だけを見ようとするから、
一番いいところを伸ばしてやろうとするからこそ、そこから個性が生まれてくる』


是非、本書を読んで、根本さんの人情と知恵が絶妙にブレンドされた
『浪花節的近代経営』のエッセンス
を学んで欲しいと思います。


◆━━━━━━━━━━━━━┓
  今 回 の ま と め
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●:「根本陸夫「勝者」のセオリー―根本式ビジネス32の秘策」は、
  こんなときに読んでみたら?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「人の心を掴むリーダーになりたい」「誰もやったことのないやり方で
勝負したい」
と思っている方にオススメ。

また「人情が大切なのは分かるけど、ビジネスに本当に活かせるの?」
思っている人にもオススメです。


●:すいすい読むためのコツは?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
47ページ『【 8】朝令暮改を積極的に』は是非読んで見てください。

「一旦口にしたこと」にも「今まで前例がないこと」にも全く拘らず、
ドンドン変えて行く行動力に敬服します。

173ページ『【28】プロとしての社会的責任を自覚』

ここでは、新聞記者が「嘘・騙し」を使って、根本さんの秘密裏の行動を
スクープした際の模様が書かれています。それでも、根本さんは怒りません
でした。「企業努力」と評価したのです。
しかし一方で、「人を傷つける」ことには、烈火のごとく怒ることもあった
と書かれています。

昨今企業に問われている「CSR(企業の社会的責任)」。
それこそ、「虚偽・談合「人間としての倫理観」と「どんな手を使っても勝つ
という執念」のバランスの大切さ
を学べます。
posted by 23book at 00:25| Comment(0) | TrackBack(0) | スポーツ本に学ぶ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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